未さくら。


さくらはまだ咲いていなかった。

暗い夜の空の元では
つぼみも確認できなかった。


近頃は、
夜が暗いと感じることが多い。


山の奥の実家に帰ったときとは違うのは、
今までの明るい夜に慣れていた街が
灯りを落としているからだろう。



節電の呼び掛けは
ずいぶん前からあったけど、
今回は違う。


危機を目の当たりにしての呼び掛けは
説得力も
信憑性も
影響力も
全然違う。


電力が不足していなかったとしても
このくらいの節電は
明るくは振る舞えない状況下において
的確だと思う。


天災の被害も
計画停電の影響も
直には受けていない立場で
悠長なこといってんじゃねー!
って感じかもしれないけど。


少なくとも私は
影響を直に受けていないからこそ
暗い夜を
適当だと思う。




暗い夜に
月のあかりが
びっくりするくらいに
眩しくて

夜の風はまだ冷たくて

いつの季節か分からない

不思議の国にいるみたい。


春が訪れる前の
ほわっとした
あの独特の風を
まだ感じない。

冬みたいに
ピリリと冷たくはないれど
しんと冷たい夜。


いろいろなこと(人)に思いを馳せると
涙が出るから
あえて考えないように努めている。




桜はまだ咲いていなかったけど、
桜が咲く頃には
少しだけ明るくなっているといいな。


気持ちも町も。
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by kunku_23 | 2011-03-23 22:09 | 日記